RDXは、ディスクの取り外し・交換ができるバックアップシステム。主な用途は「データのバックアップ」「データ保管」「データ移送」などで、データカートリッジを専用のRDXドライブに挿入して使用する補助記憶装置です。
RDXとは
ディスクの取り外し・交換ができるバックアップシステム
![RDXの接続図と使用方法](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_01.jpg)
RDXとは、DDSやDATテープ等の代替を主な目的に開発されたディスクの取り外し・交換ができるバックアップシステムです。
2.5インチHDDをカートリッジ化することで、フロッピーディスクのように外付や内蔵ドライブに着脱して使えます。
カートリッジは手のひらサイズで小型・軽量・頑丈。そしてHDDならではの大容量。
接続はUSBなので、つなげるだけでリムーバブルディスクとして認識され、誰でも簡単にご使用可能です。
世代管理もでき、持ち運び・外部保管に適しているので災害対策もできるバックアップシステムです。
中小企業やSOHOのシステムやデータのバックアップに最適です
![テープとディスクの良いところを兼ね備えているRDX](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_02.jpg)
RDXは、主要サーバメーカーに採用されている業界標準のバックアップシステムです。
富士通 | PRIMERGY(プライマジー)用 データカートリッジユニットとして |
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NEC | Express5800シリーズ用バックアップ装置として |
HPE | リムーバブルディスクバックアップシステムとして |
日立 | アドバンストサーバ HA8000シリーズ用バックアップ装置として |
DELL | PowerVault RD1000 バックアップ用リムーバブルディスクとして |
IBM | System x用バックアップ装置として |
RDXドライブを8個搭載したオートローダー「QuikStation」は、高性能で多機能な大容量ネットワークストレージ。 システム環境に合わせて構成できる柔軟性を持ち、現在の環境を変えることなくバックアップ/アーカイブ可能です。 >>主な機能・特徴・使用例
![QuikStation](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_11.jpg)
RDXが便利な理由
1.準備・操作が簡単
USBで接続するだけだから特別な知識は不要
![RDXなら専門知識がなくても簡単に使えます](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_03.jpg)
外付けタイプのRDXドライブは、USBで接続するだけでOSからリムーバブルディスクとして認識されすぐに読み書き可能。
中小企業やSOHO、個人事務所といった小規模オフィスでシステム管理の専門スタッフが駐在していない場合でも、RDXでのバックアップなら驚くほどシンプルで簡単です。
外付のドライブであれば、USBで接続するだけでOSから認識されリムーバブルディスクとして見えるので、Windowsのエクスプローラー、MacのFinder上で確認できます。
RDXの中身はHDDですので、一般向けに販売されている外付HDDと同じような感覚でファイルのドラッグ&ドロップによる直観的な操作も可能です。
テープだと、扱い慣れた人が専用のバックアップソフトを起動し、テープを入れて作業を行うといった手順が必要ですが、RDXならUSBで接続し誰でも簡単にバックアップできます。
※Windows OSに標準搭載のバックアップ機能で、スケジュールを組むことも可能です。
2.高速バックアップ
RDXは、ハードディスク搭載の高速リムーバブル ディスク バックアップ装置です。
更にUSB3.0接続により、従来よりも転送速度が大幅にアップ。
![RDXとDAT製品の転送速度比較](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_04.jpg)
3.災害対策・ランサムウェア対策に最適
影響を受けずデータの復旧が可能
RDXはカートリッジをドライブから取り外し、オフサイトで保管できることが最大の特徴。
データカートリッジをオフサイトで保管することで、サーバ側のシステム障害やウイルス感染の影響を受けずにデータ復旧が可能です。
![災害によるシステム障害、RDXでのデータ復旧](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_05.jpg)
ランサムウェア等ウイルス対策に最適
ランサムウェアは、感染したコンピュータ内のファイルを暗号化して操作不能にし 「元に戻すには金を払え」と言ってくる脅迫型のマルウェア。
一台のマシンにとどまらず、ネットワークを通じて次々に感染し基幹システムやオンラインのバックアップデータまで及ぶと復旧が困難です。
日本でも感染が確認されており、多額の身代金を払ってしまった例も。
このランサムウェア対策で重要なのは、バックアップデータを感染させないためにネットワークから切り離して保管すること。
RDXならディスクの取り外し・交換ができるので、バックアップデータのオフラインでの世代管理が実現できます。
![RDXでランサムウェア対策](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_10.jpg)
4.頑丈で信頼性が高い
HDDを振動・衝撃から守っています
RDXの落下テストでは、コンクリート上に様々な角度から1500回以上落とします。
RDXカートリッジ専用のショックマウントで、落下など衝撃によるデータ損失のリスクが軽減されます。
![衝撃吸収材を施されたRDXディテール](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_06.jpg)
5.互換性
将来に渡って使うことができます
完全な上位下位互換性により、将来新世代カートリッジを導入してもドライブを買い替える必要はありません。
更に、RDXドライブは1万回、カートリッジは5千回の抜き差しができるので、長く使えるところもRDXの魅力です。
※カートリッジの寿命の目安は5年程度
![上位下位完全互換のRDX](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_07.jpg)
6.ソフトウェアとの相性
リカバリがとってもシンプルで簡単
従来のバックアップ運用では多数のリカバリステップが必要でしたが、イメージバックアップソフトとRDXを組み合わせることでリカバリがとっても簡単になります。
RDXシリーズは各種バックアップソフトと互換性(※1)があり、Windows標準のバックアップ機能(※2)でもバックアップデータ保存先としてご使用いただけます。
※1 バックアップソフト互換表
※2 Windowsのバックアップ機能をRDXで利用する方法
イメージバックアップとは?…OSやアプリケーションを含め、ハードディスクを丸ごとイメージとしてバックアップします。障害発生前の状態のままバックアップされ、何かあったときにはCDからブート(起動)して簡単にリストア(復元)することができます。
![従来方法とRDXでのリカバリステップ比較](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_08.jpg)
市販の外付HDDとの違い
コンシューマ向け製品である外付HDDに比べ、RDXはビジネス用途のアプリケーション・データのバックアップ・アーカイブを考慮した設計で信頼性の高い製品です。
耐久性・可搬性に優れ、災害対策・システム障害対策・ウイルス対策に最適です。
![RDXと一般的な外付HDDの違い](https://file001.shop-pro.jp/PA01121/286/images/rdx/RDX_09.jpg)