ASUSTOR NAS デバイスが RDX Quikstor ドライブを完全にサポート

2024.10.03 公開

ASUSTOR 社は、同社 NAS 製品で Overland-Tandberg 社の RDX Quikstor リムーバブルディスクドライブを 完全にサポートすることを明らかにしました。 これにより両製品を USB 接続することで NAS 内の重要なデータを簡単・安全にバックアップできるようになります。 ASUSTOR NAS 製品を RDX でバックアップを行うメリットや運用イメージをご紹介します。

概要

ASUSTOR NAS & RDX
ASUSTOR NAS 製品が RDX を完全サポート

2024年7月23日、ASUSTOR Inc.はストレージメーカーである Overland-Tandberg™ との協業を発表し、 ASUSTOR NAS デバイスで RDX Quikstor リムーバブルディスクドライブを完全にサポートすることを明らかにしました。

RDX QuikStor はディスクの取り外し・交換ができるバックアップシステム。 USB 経由で ASUSTOR NAS 製品と直接接続することで、重要なデータを迅速にバックアップできます。 バックアップデータはネットワークと物理的に隔離され、高いセキュリティー環境で安全に保管することが可能になります。

ASUSTOR社について

ASUSTOR(アサスター)

NAS製品を中心にソリューション提供する先進企業

ASUSTOR(アサスター)は ASUS の子会社として設立された、 ネットワークストレージ(NAS)及びビデオ監視システムのソリューションを提供する先進企業です。 関連するファームウェア、ハードウェア及びアプリケーションの開発と融合に注力しています。

ASUSTOR NAS は、ハイブリッドの企業環境に向いており、プラットフォームに依存せず複数のデバイスでファイルを共有できます。 また、Windows、Mac OS X、Unix など、どの OS からでも、パソコン・スマートフォン・タブレットなど、 どのデバイスからでも面倒な操作なしでファイルにアクセス・共有・管理が可能です。

NASバックアップの重要性

NASバックアップの重要性

多くの NAS は複数の HDD を搭載し、データを分散して書き込むことで冗長性を確保しています。 この RAID 機能により、どれか一つの HDD が故障してしまったときに HDD 交換を行えばデータの復旧が行えます。

このことから「RAID 対応の NAS ならバックアップは不要」と認識してしまいそうですが、そんなことはありません。 そもそも RAID とは、冗長性を持たせ耐障害性を上げることや高速化を図る技術であり、バックアップとは目的が違います。 冗長性を持たせた RAID 構成の NAS でも、人的ミスによるファイル損失・ランサムウェアなどのマルウェアやウイルス感染リスクに対しては無防備な状態です。 また、RDID 機能そのものが壊れてしまってデータを全損するケースも考えられます。

NAS の性質上、重要なデータや頻繁に使用されるホットデータが保存されている場合が多く、NAS データの損失は企業にとって大きな打撃となるでしょう。 やはりどんなに高度な RAID 構成の NAS であっても、外部ストレージへのバックアップは必須と考えるべきです。

運用イメージ

NAS 製品のバックアップを取るにあたって最も簡便な方法として、USB の外付け HDD にデータをコピーしたり、 NAS をもう1台接続し複製を取る方法が一般的に行われています。 この方法で注意へすべきなのは、ランサムウェアへの感染リスク。
ランサムウェアとは、感染したコンピュータ内のファイルを暗号化して操作不能にし「元に戻すには金を払え」と言ってくる脅迫型のマルウェアです。 物理接続やネットワーク接続されたストレージへ次々と感染するため、バックアップデータも感染し窮地に追い込まれた組織の例は日本でも多発しています。

そこで今回、ASUSTOR NAS デバイスでサポートが開始されたRDXでのバックアップ運用フローを紹介します。

RDX Quikstorとは

RDXとは

RDX は、ディスクの取り外し・交換ができる USB 接続のバックアップシステム。 2.5インチ HDD をカートリッジ化することで、フロッピーディスクのように外付ドライブに着脱して使えます。 カートリッジは手のひらサイズで小型・軽量・頑丈。そして HDD ならではの大容量。 接続は USB なので、接続するだけでリムーバブルディスクとして認識され、誰でも簡単にご使用可能です。

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RDXでバックアップを行うメリット

RDXでバックアップを行うメリット
オフライン保管でランサムウェア対策

RDX はバックアップを目的として企業や組織向けに開発されたストレージ製品であり、各サーバメーカーも標準採用している信頼性の高い製品です。 データカートリッジを取り外して保管することにより、ランサムウェアの感染リスクから切り離すことが可能。

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複数カートリッジで世代管理・災害対策

複数のデータカートリッジを使用すればバックアップの世代管理ができます。 また、コンパクトで軽量なデータカートリッジは可搬性に優れているので、サテライト(外部)保管すれば災害対策にも有利です。

接続例・運用イメージ

NAS+RDX 接続例・運用イメージ

ASUSTOR NAS に接続すると、ADM は RDX Quikstor を USB 外部ストレージデバイスとして自動的に認識します。 RDX Quikstor はスケジュールバックアップのターゲットデバイスとして利用でき、バックアップが完了するとテープが自動的に排出されます。 これにより、RDX に保存されたバックアップデータは物理的にネットワークから切り離され、オフラインで保管することにより ランサムウェア等のサイバー攻撃のリスクから保護されます。

カートリッジは複数をローテーションで使用するとバックアップの世代管理も可能です。 このように、NAS のバックアップを RDX で行うことで、人的ミス、サイバー攻撃、災害等の様々な脅威を回避するのに役立ちます。

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RDX資料「rdx Book」

発行元:タンベルグデータ株式会社

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